退院調整における今後の課題の検討
高齢化が進み、医療施設において入院高齢患者の社会復帰や自宅療養への移行、早期退院調整の実施が課題となっている。医療処置の継続、介護方法等の指導や社会資源の利用調整が必要となるケースが多く、入院早期から退院に向けた支援が求められる。当院でも退院支援部門ができ地域連携室における退院支援がシステム化されたため、入院時より地域連携室への退院調整依頼を実施している。 高齢化の進む現代、老々介護という現実、介護力の不足や介護力を発揮できない家族がいる。そのため、介護力の有無、程度を把握していくことはとても重要になる。また、家族の協力が得られない状況にある場合、どの様なサポートがあれば必要な家族の協力が得...
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          | Published in | Nihon Nouson Igakukai Gakujyutu Soukai Syourokusyu Vol. 60; p. 494 | 
|---|---|
| Main Authors | , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            THE JAPANESE ASSOCIATION OF RURAL MEDICINE
    
        2011
     一般社団法人 日本農村医学会  | 
| Subjects | |
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 1880-1749 1880-1730  | 
| DOI | 10.14879/nnigss.60.0.494.0 | 
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| Summary: | 高齢化が進み、医療施設において入院高齢患者の社会復帰や自宅療養への移行、早期退院調整の実施が課題となっている。医療処置の継続、介護方法等の指導や社会資源の利用調整が必要となるケースが多く、入院早期から退院に向けた支援が求められる。当院でも退院支援部門ができ地域連携室における退院支援がシステム化されたため、入院時より地域連携室への退院調整依頼を実施している。
 高齢化の進む現代、老々介護という現実、介護力の不足や介護力を発揮できない家族がいる。そのため、介護力の有無、程度を把握していくことはとても重要になる。また、家族の協力が得られない状況にある場合、どの様なサポートがあれば必要な家族の協力が得られる様になるのか、または在宅介護が困難かを判断検討し、調整しなければならない。入院時より退院を視野に患者家族への積極的な働きかけ、援助介入を行うことは患者家族の思いを直接確認し、早期に退院を見据えた看護を実践する事に繋がる。自宅退院が困難となるケースの場合は、当院の地域の特性、現状として近隣の施設数や受け入れ人数には限りがあり、急性期治療後の後方病院も少ない状況のため、退院先の選定が難航する場合が多い。本人や家族の思いに沿った退院先を決定し、円滑な転院や施設入所を調整するためには、地域との連携強化が今後さらに重要になると考える。
 本研究では、患者の状態と家族の背景にポイントを絞り、退院に影響を及ぼす要因を分析した上で、自宅退院となった患者と施設入所や転院となった患者、各20名のデータを収集し、退院調整に影響する要因を分析、課題を検討した。 | 
|---|---|
| ISSN: | 1880-1749 1880-1730  | 
| DOI: | 10.14879/nnigss.60.0.494.0 |