継続ケアを目指した連携の変遷と栄養管理における今後の展望

患者・家族のQOLの向上および在院日数の短縮化に向け、多施設および多職種が連携してケアを継続していく試みが行なわれている。本稿では文献レビューをもとに、継続ケアを目指した連携が、これまでどのように取り組まれてきたかを概観した。医学中央雑誌Webにて「連携」をキーワードとして検索した結果、文献数は1997年辺りから急激に伸び始め、2000年から2004年にかけてほぼ倍に増えている。在宅医療の充実と同時に、入院から在宅への連携方法の開発と、最近ではIT化がすすみ、地域でのネットワーク化も実現してきていることが多くの文献で報告されていた。栄養管理における継続ケアの今後の展望として、在宅栄養管理技術と...

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Published inJomyaku Keicho Eiyo Vol. 20; no. 1; pp. 1_33 - 1_38
Main Author 富田 真佐子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本静脈経腸栄養学会 2005
Japanese Society for Parenteral and Enteral Nutrition
Subjects
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ISSN1344-4980
1881-3623
DOI10.11244/jjspen.20.1_33

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Summary:患者・家族のQOLの向上および在院日数の短縮化に向け、多施設および多職種が連携してケアを継続していく試みが行なわれている。本稿では文献レビューをもとに、継続ケアを目指した連携が、これまでどのように取り組まれてきたかを概観した。医学中央雑誌Webにて「連携」をキーワードとして検索した結果、文献数は1997年辺りから急激に伸び始め、2000年から2004年にかけてほぼ倍に増えている。在宅医療の充実と同時に、入院から在宅への連携方法の開発と、最近ではIT化がすすみ、地域でのネットワーク化も実現してきていることが多くの文献で報告されていた。栄養管理における継続ケアの今後の展望として、在宅栄養管理技術と支援サービスの充実、病院から地域への連携の強化、IT化による情報の共有、地域NSTなど地域ネットワーク体制の構築があげられる。その中で看護師は、チームの中心となって他の専門職や他機関をつなぐ役割を担っている。
ISSN:1344-4980
1881-3623
DOI:10.11244/jjspen.20.1_33