神以外の「一なるもの」に抗すること

近年フランスではペンテコステ派キリスト教に改宗するジプシーが続出している。この新宗教運動は、一般社会と学術界にて民族主義的性格をもつものとして議論されてきた。本報告ではこうした視点を再考すべく、フランス南西部のマヌーシュ共同体の事例をもとに、ジプシー・ペンテコステ派運動の内部に働く、中心的な権威や民族や信仰の同一性、つまり「一なるもの」に抗する個と共同性の力学を解明する。...

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Bibliographic Details
Published inAbstracts of the Annual Meeting of the Japanese Society of Cultural Anthropology Vol. 2022; p. G05
Main Author Sachi Ryoko
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published THE JAPANESE SOCIETY OF CULTURAL ANTHROPOLOGY 2022
日本文化人類学会
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ISSN2189-7964
DOI10.14890/jasca.2022.0_g05

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Summary:近年フランスではペンテコステ派キリスト教に改宗するジプシーが続出している。この新宗教運動は、一般社会と学術界にて民族主義的性格をもつものとして議論されてきた。本報告ではこうした視点を再考すべく、フランス南西部のマヌーシュ共同体の事例をもとに、ジプシー・ペンテコステ派運動の内部に働く、中心的な権威や民族や信仰の同一性、つまり「一なるもの」に抗する個と共同性の力学を解明する。
ISSN:2189-7964
DOI:10.14890/jasca.2022.0_g05