放射性ヨウ素の土壌から水稲への移行に関する基礎的研究

出穂期以降の水稲について, 田面水に添加した131Iの水稲各部位への移行および土壌垂直分布などを検討した。水稲地上部への移行については, 下位葉の方が濃度が高く, いったん葉に移行した131Iの米への再転流は少なかった。玄米と止め葉の131I濃度比は約10-3であり, 玄米とモミガラの粒当たりの分配比は約1: 4であった。収穫期に近い黄熟期でも131Iの米への移行が認められた。...

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Published inRADIOISOTOPES Vol. 38; no. 2; pp. 57 - 62
Main Authors 村松, 康行, 内田, 滋夫, 住谷, みさ子, 大桃, 洋一郎, 山口, 秀甫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本アイソトープ協会 15.02.1989
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ISSN0033-8303
1884-4111
DOI10.3769/radioisotopes.38.2_57

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Summary:出穂期以降の水稲について, 田面水に添加した131Iの水稲各部位への移行および土壌垂直分布などを検討した。水稲地上部への移行については, 下位葉の方が濃度が高く, いったん葉に移行した131Iの米への再転流は少なかった。玄米と止め葉の131I濃度比は約10-3であり, 玄米とモミガラの粒当たりの分配比は約1: 4であった。収穫期に近い黄熟期でも131Iの米への移行が認められた。
ISSN:0033-8303
1884-4111
DOI:10.3769/radioisotopes.38.2_57