A practical report on the introduction for Co-ordination Excises in small childcare facilities

急増する待機児度への多様な受け皿として,「小規模保育」が市町村の認可事業として位置づけられた.小規模保育施設は,保護者の満足度が高い一方で,設備面などの保育環境に課題が指摘されている.気になる環境として,「戸外遊びの施設(園庭)」が最も多く指摘されている.本研究では,小規模保育施設に在園する1・2歳児を対象として実践されたコオーディネーション運動中心の運動遊びが,乳児の運動に親しむ資質や,日頃の保育活動に及ぼす影響の検討を目的とした.運動遊びへの参加者は東京都内にある小規模施設1歳児クラス8名,2歳児クラス8名の保育園児合計16名である.運動遊びは週1回で9か月間,半計35回実施された.介入の...

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Published inKitakanto Journal of Physical Education, Health and Sport Sciences Vol. 9; pp. 39 - 46
Main Authors Matsuura, Shigeo, Ikeda, Tatsuya, Kuramoto, Hiroshi, Shimizu, Akiko, Kobayashi, Norioshi
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Kitakanto Society of Physical Education, Health and Sport Sciences 2024
北関東体育学会
Subjects
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ISSN2189-9622
2759-5706
DOI10.69196/kitakantotaiiku.9.0_39

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Summary:急増する待機児度への多様な受け皿として,「小規模保育」が市町村の認可事業として位置づけられた.小規模保育施設は,保護者の満足度が高い一方で,設備面などの保育環境に課題が指摘されている.気になる環境として,「戸外遊びの施設(園庭)」が最も多く指摘されている.本研究では,小規模保育施設に在園する1・2歳児を対象として実践されたコオーディネーション運動中心の運動遊びが,乳児の運動に親しむ資質や,日頃の保育活動に及ぼす影響の検討を目的とした.運動遊びへの参加者は東京都内にある小規模施設1歳児クラス8名,2歳児クラス8名の保育園児合計16名である.運動遊びは週1回で9か月間,半計35回実施された.介入の効果は,指導者BとCが運動実施後に毎回行った振り返り報告を検討することで評価された.運動に親しむ資質の向上や,戸外での活動の中では,段差や友達との距離感を把握に転倒や衝突が減少したなど空間認知能力を含む能力が向上したと思われた.運動遊びの充実を保証する環境にはないと思われてきた小規模保育施設が抱える問題に対し,コオーディネーション運動を実施することで,その問題を解決できるものと考えられた.
ISSN:2189-9622
2759-5706
DOI:10.69196/kitakantotaiiku.9.0_39