大阪府における8020達成者の口腔内状況および生活習慣

平成13年から15年まで, 大阪府における8020達成者に対し, 歯科健診および, 生活習慣についてのアンケート調査を行った. 3年間の合計受診者数は586名(男性297名, 女性289名)で, 平均年齢は83歳であった. 歯科健診結果より, 受診者の平均残存歯数は25.9歯であり, その内の約3割は28歯以上残存していた. また, 平均健全歯数およびDMF歯数はそれぞれ11.8歯, 17.0歯であり, 歯科疾患実態調査結果と比較すると, おおよそ50歳代であり, M歯数は平均3歯と低く, 40歳代後半の年齢に相当した. 一方, 歯周組織の状況については, 約6割の者が病的ポケットを有していた...

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Published in口腔衛生学会雑誌 Vol. 54; no. 5; p. 589
Main Authors 奥村紀子, 上根昌子, 三宅達郎, 川崎弘二, 伊津元博, 加藤信次, 大塚俊裕, 神原正樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本口腔衛生学会 30.10.2004
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ISSN0023-2831

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Summary:平成13年から15年まで, 大阪府における8020達成者に対し, 歯科健診および, 生活習慣についてのアンケート調査を行った. 3年間の合計受診者数は586名(男性297名, 女性289名)で, 平均年齢は83歳であった. 歯科健診結果より, 受診者の平均残存歯数は25.9歯であり, その内の約3割は28歯以上残存していた. また, 平均健全歯数およびDMF歯数はそれぞれ11.8歯, 17.0歯であり, 歯科疾患実態調査結果と比較すると, おおよそ50歳代であり, M歯数は平均3歯と低く, 40歳代後半の年齢に相当した. 一方, 歯周組織の状況については, 約6割の者が病的ポケットを有していたものの, 4割はほぼ健全な状態であった. また, 生活習慣についてのアンケート結果より, 健康的な生活習慣を実践している者が多く, 歯磨き習慣や歯科医院受診行動も良好であることから, 歯科に対する関心が高いものと考えられた.
ISSN:0023-2831