信州大学放射線科における血管造影, IVRの現状

信州大学放射線科における血管造影件数は年約400件, うちvascular interventionが約250件であり, 肝動脈塞栓術が約180件とその中心を占める. non-vascular interventionは年約90件が施行されている. 依頼科の方針によってinterventionの種類も変遷しており, 血管奇形の経皮的硬化療法や椎体の圧迫骨折に対する経皮的椎体形成術といった新しいinterventionが導入, 普及しつつある. 信州大学の特徴として, IVR-CTを用いた高精度なinterventionに努めていることが挙げられる. 3断面CT透視や1mm厚動注CTは, 精度の...

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Published in信州医学雑誌 Vol. 58; no. 3; p. 139
Main Author 黒住昌弘
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 信州医学会 10.06.2010
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ISSN0037-3826

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Summary:信州大学放射線科における血管造影件数は年約400件, うちvascular interventionが約250件であり, 肝動脈塞栓術が約180件とその中心を占める. non-vascular interventionは年約90件が施行されている. 依頼科の方針によってinterventionの種類も変遷しており, 血管奇形の経皮的硬化療法や椎体の圧迫骨折に対する経皮的椎体形成術といった新しいinterventionが導入, 普及しつつある. 信州大学の特徴として, IVR-CTを用いた高精度なinterventionに努めていることが挙げられる. 3断面CT透視や1mm厚動注CTは, 精度の向上や繊細な手技を患者へ提供するために, 計り知れない情報をもたらす. 現在, 信州大学は長野県で唯一のIVR学会修練認定施設として, IVR学会専門医5名が中心となって後進の指導普及に努めている.
ISSN:0037-3826