結核性気管, 気管支狭窄に対し, ステント治療を行った1例

症例は24歳, 男性. 声門より5cm下方, 気管下部から気管分岐部, 及び右主気管支に高度狭窄を認め, 声門下方の狭窄, 右主気管支の狭窄に対し, レーザー焼灼を施行し気管切開を置きスパイラルチューブを気管下部の狭窄を越えて留置した. 右主気管支に再狭窄を認め, バルーンで拡張後ニチノールステントを留置した. 気管下部に肉芽の増生による狭窄を認め, 右主気管支と一部重なるように, ニチノールステントを留置した. 狭窄の距離が短く, 気管用のステントでは抜けてしまい, やむを得ず気管支用の短いステントを留置した. 気管ステント中枢に肉芽の増生を認め, Tチューブを留置し退院した. 6ヵ月から1...

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Published in気管支学 Vol. 21; no. 4; p. 315
Main Authors 大森隆広, 向井克彦, 小川伸郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本気管支学会 25.05.1999
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ISSN0287-2137

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Summary:症例は24歳, 男性. 声門より5cm下方, 気管下部から気管分岐部, 及び右主気管支に高度狭窄を認め, 声門下方の狭窄, 右主気管支の狭窄に対し, レーザー焼灼を施行し気管切開を置きスパイラルチューブを気管下部の狭窄を越えて留置した. 右主気管支に再狭窄を認め, バルーンで拡張後ニチノールステントを留置した. 気管下部に肉芽の増生による狭窄を認め, 右主気管支と一部重なるように, ニチノールステントを留置した. 狭窄の距離が短く, 気管用のステントでは抜けてしまい, やむを得ず気管支用の短いステントを留置した. 気管ステント中枢に肉芽の増生を認め, Tチューブを留置し退院した. 6ヵ月から1年後にTチューブを抜去し再狭窄が起こる場合はステントインステントを考えている.
ISSN:0287-2137