化学発光免疫測定法による感染症スクリーニング

「目的」現在, 血液センターでは検査の高感度化と効率化, 更にはGMPに対応した次世代の感染症スクリーニング法が求められている. 我々は本学会でPRISM(化学発光法)による献血者のHBVスクリーニングの有用性について報告してきたが, 今回はHCV,HIV,HTLVスクリーニングにおける有用性について報告する. 「方法」献血者検体を用いてPRISMと現行凝集法との同時並行検査を実施し(1)陽性率と(2)検査確定率(二次検査陽性/一次検査陽性)の比較を行い, 更に陽性と判定された検体についてはNATあるいはIF法による確認検査を実施した. また, 市販セロコンバージョンパネル(HCV,HIV)及...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 46; no. 2; p. 210
Main Authors 大橋恒, 岸本信一, 伊原弘美, 酒谷真一, 佐藤進一郎, 加藤俊明, 池田久實
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.04.2000
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ISSN0546-1448

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Summary:「目的」現在, 血液センターでは検査の高感度化と効率化, 更にはGMPに対応した次世代の感染症スクリーニング法が求められている. 我々は本学会でPRISM(化学発光法)による献血者のHBVスクリーニングの有用性について報告してきたが, 今回はHCV,HIV,HTLVスクリーニングにおける有用性について報告する. 「方法」献血者検体を用いてPRISMと現行凝集法との同時並行検査を実施し(1)陽性率と(2)検査確定率(二次検査陽性/一次検査陽性)の比較を行い, 更に陽性と判定された検体についてはNATあるいはIF法による確認検査を実施した. また, 市販セロコンバージョンパネル(HCV,HIV)及び低力価パネル(HIV)を用いて検出時期と感度の比較を行った.
ISSN:0546-1448