橈骨矯正骨切り術およびSauve Kapandji法を併用した両側Madelung変形の1例
「はじめに」Madelung変形は, 橈骨遠位端尺側の骨端軟骨成長障害が原因で発生するといわれる手関節と前腕の特有な変形である. 今回我々は, 両側性にみられたMadelung変形に対し橈骨矯正骨切り術およびSauve-Kapandji法を施行し, 良好な結果が得られたので報告する. 症例 24歳, 女性. 主訴:両側手関節痛および変形 現病歴:11歳時より両側手関節, 前腕の変形を自覚するも症状ないため放置. 13歳時より右手関節痛出現. 14歳時当科外来初診し, その後経過観察するも症状が徐々に増悪し, 日常生活にも支障を認めたため, 21歳時手術目的にて当科入院となった. 既往歴・家族歴...
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 49; no. 3; pp. 832 - 835 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
25.09.2000
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ISSN | 0037-1033 |
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Summary: | 「はじめに」Madelung変形は, 橈骨遠位端尺側の骨端軟骨成長障害が原因で発生するといわれる手関節と前腕の特有な変形である. 今回我々は, 両側性にみられたMadelung変形に対し橈骨矯正骨切り術およびSauve-Kapandji法を施行し, 良好な結果が得られたので報告する. 症例 24歳, 女性. 主訴:両側手関節痛および変形 現病歴:11歳時より両側手関節, 前腕の変形を自覚するも症状ないため放置. 13歳時より右手関節痛出現. 14歳時当科外来初診し, その後経過観察するも症状が徐々に増悪し, 日常生活にも支障を認めたため, 21歳時手術目的にて当科入院となった. 既往歴・家族歴:特記すべき事項なし. 入院時理学所見:身長148cm, 体重42kg. 両側とも尺骨遠位部に圧痛を認めた. 手関節可動域については左右とも背屈および橈屈において軽度制限を認め, 掌屈および背屈時に運動時痛を認めた. 前腕の回内・回外の制限は認めなかった. |
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ISSN: | 0037-1033 |