H.pylori未感染早期胃癌にESDを施行した1例
「はじめに」 今回我々は, Helicobacter pylori(H.pylori)未感染胃に発生した未分化型早期胃癌に, 内視鏡的胃粘膜下層剥離術(ESD)を施行した1例を経験したので報告する. 「症例」 患者:50歳, 男性. 主訴:なし. 既往歴・家族歴:特記事項なし. 現病歴:2012年6月に近医での上部消化管内視鏡検査にて胃体下部小彎に10mm大の褪色調陥凹性病変を認め, 同部からの病理組織学所見でGroup 5(signet-ring cell carcinoma:sig)の結果であった. 精査加療目的に当科入院となった. なお, 背景胃粘膜に萎縮はなく, regular arr...
        Saved in:
      
    
          | Published in | Progress of Digestive Endoscopy(2001年から) Vol. 83; no. 1; pp. 102 - 104 | 
|---|---|
| Main Authors | , , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            日本消化器内視鏡学会関東支部会
    
        14.12.2013
     | 
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 1348-9844 | 
Cover
| Summary: | 「はじめに」 今回我々は, Helicobacter pylori(H.pylori)未感染胃に発生した未分化型早期胃癌に, 内視鏡的胃粘膜下層剥離術(ESD)を施行した1例を経験したので報告する. 「症例」 患者:50歳, 男性. 主訴:なし. 既往歴・家族歴:特記事項なし. 現病歴:2012年6月に近医での上部消化管内視鏡検査にて胃体下部小彎に10mm大の褪色調陥凹性病変を認め, 同部からの病理組織学所見でGroup 5(signet-ring cell carcinoma:sig)の結果であった. 精査加療目的に当科入院となった. なお, 背景胃粘膜に萎縮はなく, regular arrangement of collecting venules(RAC)を認め, 迅速ウレアーゼ試験も陰性であった. 入院時現症:特記事項なし. 検査所見:血算生化学検査に異常所見なし. 腫瘍マーカーはCEA 4.7ng/ml, CA19-9 25.0U/mlと正常範囲内であった. | 
|---|---|
| ISSN: | 1348-9844 |