医療福祉系大学院における教育のあり方(その1) 大学院生の研究環境の整備, 経済的支援について

「要約」 医療福祉系大学院における今後の教育のあり方を明らかにすることを目的として, (1)先行・関連研究等による文献的考察と, (2)関連大学院での教育実態調査を行い, 考察した. (1)では, GeNiiと医中誌Web版を用いての文献検索の範囲では, この目的に適合した調査研究は未実施と考えられた. 大学院教育の今後を考える上では, 2011年8月に文部科学省が公表した「第2次大学院教育振興施策要綱」の内容に関連して, 特に人間の生命・健康・生活に役立つような「産学官」の協力こそが重要と考えられた. (2)では, 2010年に全国46校中28校の募集要項等を収集し, 2011年に大学院2校...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in新潟医療福祉学会誌 Vol. 12; no. 2; pp. 53 - 58
Main Authors 片平洌彦, 中山和美, 小林量作, 本間久文
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 新潟医療福祉学会 30.11.2012
Online AccessGet full text
ISSN1346-8774

Cover

More Information
Summary:「要約」 医療福祉系大学院における今後の教育のあり方を明らかにすることを目的として, (1)先行・関連研究等による文献的考察と, (2)関連大学院での教育実態調査を行い, 考察した. (1)では, GeNiiと医中誌Web版を用いての文献検索の範囲では, この目的に適合した調査研究は未実施と考えられた. 大学院教育の今後を考える上では, 2011年8月に文部科学省が公表した「第2次大学院教育振興施策要綱」の内容に関連して, 特に人間の生命・健康・生活に役立つような「産学官」の協力こそが重要と考えられた. (2)では, 2010年に全国46校中28校の募集要項等を収集し, 2011年に大学院2校の訪問調査を実施した. 「その1」のテーマに関しては, (1)大学院生の研究環境の整備(2)大学院生への経済的支援の改善・強化の2点が重要と考えられた. 「I 背景・目的」 日本の科学・技術を発展させる上で, 高等教育, とりわけ大学院教育を質量ともに発展させることは, 極めて重要な課題である.
ISSN:1346-8774