看護基礎教育における安楽確保の技術の教育方法に関する文献レビュー - 触れるケアに焦点をあてて

「要旨」[目的] 看護基礎教育における安楽確保の技術についてタクティールケアなど触れるケアに焦点をあてた教育方法を明らかにすることを目的とした. [方法] 文献検索は医学中央雑誌Web版を用いて, 2014~2022年を対象に検索し9件を対象文献とした. [結果] 基礎看護技術を習得する初期の段階に教授するもの, 領域別実習での活用を目標に設定したもの, 精神看護(学)実習前にコミュニケーション導入の手段として触れるケアを取り入れていた. 講義後には演習を取り入れ, 学生同士で実施者・受け手を体験して臨地で触れるケアを実践していた. [結語] 講義・演習・実習の効果的な組み合わせによる教育の工...

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Published in四国医療専門学校紀要 no. 4; pp. 17 - 23
Main Authors 山下久美子, 入江和子, 中江秀美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 四国医療専門学校 31.03.2023
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ISSN2435-4562

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Summary:「要旨」[目的] 看護基礎教育における安楽確保の技術についてタクティールケアなど触れるケアに焦点をあてた教育方法を明らかにすることを目的とした. [方法] 文献検索は医学中央雑誌Web版を用いて, 2014~2022年を対象に検索し9件を対象文献とした. [結果] 基礎看護技術を習得する初期の段階に教授するもの, 領域別実習での活用を目標に設定したもの, 精神看護(学)実習前にコミュニケーション導入の手段として触れるケアを取り入れていた. 講義後には演習を取り入れ, 学生同士で実施者・受け手を体験して臨地で触れるケアを実践していた. [結語] 講義・演習・実習の効果的な組み合わせによる教育の工夫がなされていた. 触れるケアの実習前演習により, 学生自身がリラックス効果や心地よさを体感することは, 実習での活用の大きな動機づけになっていた. 臨床との連携を通じて触れるケアに関する知識・技術の共有と学生による実践への理解をすすめ, 実習の場で触れるケアを実施する機会の拡大を図る必要がある.
ISSN:2435-4562