座位姿勢における脊柱・上肢のアライメント変化と僧帽筋・肩甲挙筋の筋硬度の関係
「要旨」:〔目的〕本研究では脊柱・上肢のアライメントを変化させた座位姿勢と僧帽筋・肩甲挙筋の筋硬度の関係について検証することを目的とした. 〔対象と方法〕対象は, 健常な成人男性25名(左右50肩). 測定肢位は, 条件1(脊柱:直立, 上肢:下垂), 条件2(脊柱:直立, 上肢:結帯), 条件3(脊柱:後弯, 上肢:下垂), 条件4(脊柱:後弯, 上肢:結帯)の座位姿勢とした. 測定機器は生体組織硬度計を用い, 僧帽筋と肩甲挙筋の筋硬度を測定した. 〔結果〕僧帽筋の筋硬度は条件間で有意な差を認めなかったが, 肩甲挙筋の筋硬度は条件1と比較して条件2・条件3・条件4で有意に低い値を示した. 〔...
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Published in | 理学療法科学 Vol. 39; no. 6; pp. 265 - 268 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
理学療法科学学会
20.12.2024
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ISSN | 1341-1667 |
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Summary: | 「要旨」:〔目的〕本研究では脊柱・上肢のアライメントを変化させた座位姿勢と僧帽筋・肩甲挙筋の筋硬度の関係について検証することを目的とした. 〔対象と方法〕対象は, 健常な成人男性25名(左右50肩). 測定肢位は, 条件1(脊柱:直立, 上肢:下垂), 条件2(脊柱:直立, 上肢:結帯), 条件3(脊柱:後弯, 上肢:下垂), 条件4(脊柱:後弯, 上肢:結帯)の座位姿勢とした. 測定機器は生体組織硬度計を用い, 僧帽筋と肩甲挙筋の筋硬度を測定した. 〔結果〕僧帽筋の筋硬度は条件間で有意な差を認めなかったが, 肩甲挙筋の筋硬度は条件1と比較して条件2・条件3・条件4で有意に低い値を示した. 〔結語〕肩甲挙筋は脊柱・上肢のアライメント変化による影響を受けやすいが, 僧帽筋はアライメント変化の影響を受けにくいことが示唆された. |
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ISSN: | 1341-1667 |