BDフェニックス(TM)におけるクリンダマイシン (CLDM) 誘導耐性ブドウ球菌検出の有用性

「要旨」Clinical and Laboratory Standards Institute (CLSI) のM100-S18に微量液体希釈法によるStaphylococcus属のCLDM誘導耐性検出法が追記され, 全自動同定感受性検査システム「BDフェニックス(TM)」においても新たにiMLSB wellが追加されたグラム陽性菌用パネル「BDフェニックス(TM) グラムポジティブPMIC/ID74」が開発された. これにより同定・感受性検査と同時に・追加試験無しでiMLSBテストによるCLDM誘導耐性の検出が可能となった. そこでStaphylococcus属120株を対象としその基本性能...

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Published in医学検査 Vol. 63; no. 4; pp. 460 - 463
Main Authors 犬飼ともみ, 藏前仁, 松井奈津子, 加藤礼子, 奥川勝, 中村清忠
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床衛生検査技師会 25.07.2014
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ISSN0915-8669

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Summary:「要旨」Clinical and Laboratory Standards Institute (CLSI) のM100-S18に微量液体希釈法によるStaphylococcus属のCLDM誘導耐性検出法が追記され, 全自動同定感受性検査システム「BDフェニックス(TM)」においても新たにiMLSB wellが追加されたグラム陽性菌用パネル「BDフェニックス(TM) グラムポジティブPMIC/ID74」が開発された. これにより同定・感受性検査と同時に・追加試験無しでiMLSBテストによるCLDM誘導耐性の検出が可能となった. そこでStaphylococcus属120株を対象としその基本性能について検討を行った. iMLSBテストと対象として用いたD-テストとの一致率は99.2%と良好な結果が得られた. 本パネルを用いることでCLDM誘導耐性を従来法より迅速に報告することが可能となり, 有用な検査であると考える.
ISSN:0915-8669