乳がん検診に対するマンモグラフィ診断と総合判定
乳がん検査には, マンモグラフィ, 超音波, MRIと三つの検査方法がある. 行政や自治体の「対策型検診」で一般的なのがマンモグラフィである. しかし, このマンモグラフィ検診も現在は大きな転換期を迎えている. 日本乳癌学会から出版されているガイドラインの2015年版では, 推奨グレードがAからBに下がった. その理由は複数あるが, 「高濃度乳房(デンスブレスト)」, 「過剰診断(治療しなくても生命予後に影響がない乳癌を発見し治療すること)」, 「新しいマンモグラフィ技術(トモシンセシス)の登場」, 「J-START (40歳代女性を対象とした超音波検診の有用性を検証するランダム化比較試験)の...
Saved in:
Published in | 総合健診 Vol. 46; no. 2; p. 281 |
---|---|
Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本総合健診医学会
10.03.2019
|
Online Access | Get full text |
ISSN | 1347-0086 |
Cover
Summary: | 乳がん検査には, マンモグラフィ, 超音波, MRIと三つの検査方法がある. 行政や自治体の「対策型検診」で一般的なのがマンモグラフィである. しかし, このマンモグラフィ検診も現在は大きな転換期を迎えている. 日本乳癌学会から出版されているガイドラインの2015年版では, 推奨グレードがAからBに下がった. その理由は複数あるが, 「高濃度乳房(デンスブレスト)」, 「過剰診断(治療しなくても生命予後に影響がない乳癌を発見し治療すること)」, 「新しいマンモグラフィ技術(トモシンセシス)の登場」, 「J-START (40歳代女性を対象とした超音波検診の有用性を検証するランダム化比較試験)の結果」などが大きな理由となっている. |
---|---|
ISSN: | 1347-0086 |