解決志向アサーティブネストレーニングの試み - PFスタディを用いて

「問題と目的」 コミュニケーション能力の向上を目的とするアサーティブネストレーニング(以下AT)の理論やプログラムは, 国内外の様々な領域で用いられている. しかし, より効果的なATにするためにトレーニー(以下Tn)のニーズや体験を把握し, それに沿ったATをする必要が示唆されている(望月・青木, 2019). そこで, トレーニングの目標行動がトレーナーに委ねられていた従来のAT (Galassi & Galassi, 1978)を改良し, Tnが望むコミュニケーションや相手との関係性を目標行動する, 解決志向アサーティブネストレーニング(以下SFAT)を行った(望月・青木, 20...

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Published in応用心理学研究 Vol. 46; no. 3; pp. 288 - 289
Main Author 望月由紀子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本応用心理学会 31.03.2021
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ISSN0387-4605

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Summary:「問題と目的」 コミュニケーション能力の向上を目的とするアサーティブネストレーニング(以下AT)の理論やプログラムは, 国内外の様々な領域で用いられている. しかし, より効果的なATにするためにトレーニー(以下Tn)のニーズや体験を把握し, それに沿ったATをする必要が示唆されている(望月・青木, 2019). そこで, トレーニングの目標行動がトレーナーに委ねられていた従来のAT (Galassi & Galassi, 1978)を改良し, Tnが望むコミュニケーションや相手との関係性を目標行動する, 解決志向アサーティブネストレーニング(以下SFAT)を行った(望月・青木, 2020). 本研究では, SFATの中で用いているRosenzweig作成のPFスタディの結果を分析し, SFATの効果を考察してみたい. PFスタディでは, 絵画で示された欲求不満場面を提示し, 被検査者に書いてもらった短い文章を反応として分析する.
ISSN:0387-4605