産業看護職の研修会ニーズ分析‐高知県産業保健研究会の活動から

高知県産業保健研究会の過去19年の活動記録から, 産業看護職の研修会へのニーズを分析し, 今後の研究会の方向性への示唆を得ることを目的とした. 分析の結果, H12年度までは会員主体で熱心な取り組みが見られていたが, それ以降は研修会を受講するだけで精一杯という状況がみられ, この背景には, リストラなど社会情勢の悪化により, 産業看護職もその影響を受け, 研究会への積極的な参加が難しくなったことが考えられる. 今後への課題として, 研修会にとらわれない研究会活動を目指し, そのためには, 会員それぞれが, 自分が必要なときに必要な人と, 共通の悩みや課題について話し合えるような環境を整えるこ...

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Published in産業衛生学雑誌 Vol. 46; no. 1; p. 35
Main Authors 三宮文枝, 槇本宏子, 窪好美, 久保田聰美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本産業衛生学会 20.01.2004
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ISSN1341-0725

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Summary:高知県産業保健研究会の過去19年の活動記録から, 産業看護職の研修会へのニーズを分析し, 今後の研究会の方向性への示唆を得ることを目的とした. 分析の結果, H12年度までは会員主体で熱心な取り組みが見られていたが, それ以降は研修会を受講するだけで精一杯という状況がみられ, この背景には, リストラなど社会情勢の悪化により, 産業看護職もその影響を受け, 研究会への積極的な参加が難しくなったことが考えられる. 今後への課題として, 研修会にとらわれない研究会活動を目指し, そのためには, 会員それぞれが, 自分が必要なときに必要な人と, 共通の悩みや課題について話し合えるような環境を整えることが大切である. 具体的には, 自分の興味がある分野, 得意な分野, 今抱えている問題などを会員間で共有できるようなネットワーク作りが必要だと考えられる.
ISSN:1341-0725