ヘリコバクター・スイス感染の血清学的検査法の開発

「要旨」ヘリコバクター・スイス (Helicobacter suis) 感染における高感度の血清学的検査法 (ELISA) を開発した. -80℃に保存のH. suisを二層培地 (寒天培地に液体培地を重層) に植菌し, 37℃微好気条件下で5日間振とうしながら培養を行う. 増殖した菌体は遠心により集菌し, 燐酸緩衝生理食塩水 (PBS) , 続いて蒸留水にて洗浄後, 超音波処理により可溶化する. 可溶化菌体を抗原として96ウェルELISAプレートに固相化し, 同時に同様に調製のH. pylori菌体抗原も同じプレートに固相化する. 試験血清に加えて, H. suis陽性コントロール血清, H...

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Published in日本ヘリコバクター学会誌 Vol. 26; no. 2; pp. 121 - 124
Main Authors 松井英則, 鈴木仁人, 青木沙恵, 柴山恵吾, 徳永健吾, 鈴木秀和, 間部克裕, 見理剛, 林原絵美子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ヘリコバクター学会 15.01.2025
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ISSN2187-8005
2187-8005

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Summary:「要旨」ヘリコバクター・スイス (Helicobacter suis) 感染における高感度の血清学的検査法 (ELISA) を開発した. -80℃に保存のH. suisを二層培地 (寒天培地に液体培地を重層) に植菌し, 37℃微好気条件下で5日間振とうしながら培養を行う. 増殖した菌体は遠心により集菌し, 燐酸緩衝生理食塩水 (PBS) , 続いて蒸留水にて洗浄後, 超音波処理により可溶化する. 可溶化菌体を抗原として96ウェルELISAプレートに固相化し, 同時に同様に調製のH. pylori菌体抗原も同じプレートに固相化する. 試験血清に加えて, H. suis陽性コントロール血清, H. pylori陽性コントロール血清, 陰性コントロール血清をそれぞれ3,600倍希釈して間接法ELISAにより, H. suis感染, H. pylori感染, 非感染を判定する.
ISSN:2187-8005
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