う蝕予防のための日本人におけるフッ化物摂取基準(案)の作成
「日本人におけるフッ化物摂取基準案作成にいたる経緯」日本歯科医学会医療問題検討委員会フッ化物検討部会は日本歯科医学会斎藤毅会長の要請を受け, 平成10年1月22日, 第一回の委員会を開催した. 以来, 平成11年10月8日までに9回の会議を開催し, 「フッ化物応用についての総合的な見解」をまとめるために検討を重ねてきた. その結果, 平成11年11月1日に答申を行い, 国民の口腔保健向上のために, う蝕予防を目的としたフッ化物の応用を推奨するとともに, わが国におけるフッ素の適正摂取量を確定するための研究の推進を奨励することとなった. この答申に基づき, 平成12年4月に厚生省(現厚生労働省)...
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Published in | 口腔衛生学会雑誌 Vol. 58; no. 5; pp. 548 - 551 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本口腔衛生学会
30.10.2008
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ISSN | 0023-2831 |
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Summary: | 「日本人におけるフッ化物摂取基準案作成にいたる経緯」日本歯科医学会医療問題検討委員会フッ化物検討部会は日本歯科医学会斎藤毅会長の要請を受け, 平成10年1月22日, 第一回の委員会を開催した. 以来, 平成11年10月8日までに9回の会議を開催し, 「フッ化物応用についての総合的な見解」をまとめるために検討を重ねてきた. その結果, 平成11年11月1日に答申を行い, 国民の口腔保健向上のために, う蝕予防を目的としたフッ化物の応用を推奨するとともに, わが国におけるフッ素の適正摂取量を確定するための研究の推進を奨励することとなった. この答申に基づき, 平成12年4月に厚生省(現厚生労働省)は「歯科疾患の予防技術・治療評価に関するフッ化物応用の総合的研究」(略称:フッ化物応用の総合的研究, H12-医療-003, 主任研究者高江洲義矩, 東京歯科大学教授)を発足させることとなった. 「厚生労働科学研究「フッ化物応用の総合的研究」班によるフッ化物摂取基準の検討」厚生科学研究「歯科疾患の予防技術・治療評価に関するフッ化物応用の総合的研究」班(主任研究者高江洲義矩)は, 日本歯科医学会の「フッ化物応用についての総合的な見解」(平成11年)の報告を受けて発足し, 3年後に, 厚生労働科学研究「フッ化物応用による歯科疾患の予防技術評価に関する総合的研究」班(主任研究者高江洲義矩, 眞木吉信)に引き継がれた. さらに, 3年間の研究として, 「フッ化物応用による歯科疾患予防プログラムの構築と社会経済的評価に関する総合的研究」班(主任研究者眞木吉信)において継続されている. |
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ISSN: | 0023-2831 |