養護教諭およびスクールカウンセラーとの連携・協働に対する公立小・中学校教諭の評価

「問題と目的」 近年, 複雑化・多様化する学校教育現場の課題に対応すべく, 学校教職員の役割を明確にすると同時に, 「チームとしての学校」(文部科学省, 2015)を実現していく必要があるとされている. 校長のリーダーシップの下で, 学校教諭間の連携を推進するとともに, 他業種の専門スタッフとの協働にも力を入れることで, 学校が抱える諸問題に対応できる体制づくりを模索しているのが現状といえるだろう. こうした連携・協働が奏功するか否かは, まさに「チームとしての学校」において中核となる教諭にかかっている. その意味において, 学校教育現場に身を置く現職の教諭が教諭間およびスクールカウンセラー(...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in応用心理学研究 Vol. 46; no. 3; pp. 284 - 285
Main Authors 橋本博文, 前田楓
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本応用心理学会 31.03.2021
Online AccessGet full text
ISSN0387-4605

Cover

More Information
Summary:「問題と目的」 近年, 複雑化・多様化する学校教育現場の課題に対応すべく, 学校教職員の役割を明確にすると同時に, 「チームとしての学校」(文部科学省, 2015)を実現していく必要があるとされている. 校長のリーダーシップの下で, 学校教諭間の連携を推進するとともに, 他業種の専門スタッフとの協働にも力を入れることで, 学校が抱える諸問題に対応できる体制づくりを模索しているのが現状といえるだろう. こうした連携・協働が奏功するか否かは, まさに「チームとしての学校」において中核となる教諭にかかっている. その意味において, 学校教育現場に身を置く現職の教諭が教諭間およびスクールカウンセラー(以下, SC)をはじめとする専門スタッフとの連携・協働についてどのように評価しているのかを定量的に押さえておくことは, これからの「チームとしての学校」のあり方を考えるうえで重要な作業となるはずである.
ISSN:0387-4605