保険薬局で応需した糖尿病治療薬併用患者における降圧薬の処方状況 - 非併用患者との比較

「目的」高血圧の治療を受けている患者数は極めて多く, また高血圧患者が糖尿病を合併する頻度は非高血圧者に比べて高いことが報告されている. 糖尿病に高血圧が合併すると糖尿病による動脈硬化は進行し, 脳梗塞, 心筋梗塞, 腎障害, 網膜症などの発症率が数倍に増加する. これら脳心血管疾患の合併症, 併存症リスクを減少させるためには十分な降圧が必要であり, 糖尿病合併高血圧患者における高血圧治療薬 (降圧薬) の選択に際しては, アンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬, アンジオテンシン受容体拮抗 (ARB) 薬に加えてカルシウムチャネル拮抗 (CCB) 薬, サイアザイド系利尿薬などが用いら...

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Published in医薬品相互作用研究 Vol. 46; no. 3; pp. 112 - 121
Main Authors 富所隆太朗, 岡嶋正行, 舘下佳奈, 佐藤多恵子, 木下美佳, 早勢伸正, 北村大, 北村誠史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 医薬品相互作用研究会 12.12.2022
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ISSN0385-5015

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Summary:「目的」高血圧の治療を受けている患者数は極めて多く, また高血圧患者が糖尿病を合併する頻度は非高血圧者に比べて高いことが報告されている. 糖尿病に高血圧が合併すると糖尿病による動脈硬化は進行し, 脳梗塞, 心筋梗塞, 腎障害, 網膜症などの発症率が数倍に増加する. これら脳心血管疾患の合併症, 併存症リスクを減少させるためには十分な降圧が必要であり, 糖尿病合併高血圧患者における高血圧治療薬 (降圧薬) の選択に際しては, アンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬, アンジオテンシン受容体拮抗 (ARB) 薬に加えてカルシウムチャネル拮抗 (CCB) 薬, サイアザイド系利尿薬などが用いられている.
ISSN:0385-5015