薬局薬剤師を対象とした双方向・参加型オンライン無菌製剤処理実務研修の構築
「緒言」 超高齢化社会を迎えた現在, 在宅医療では中心静脈栄養や医療用麻薬による治療を受ける患者が増えており, 地域の薬局にも無菌調剤への対応が求められている. 患者やその家族が在宅医療を希望した場合に備えて, 在宅を支援する薬局では無菌調剤を応需できる体制を整え, 薬剤師も無菌調剤のスキルを身に着けておく必要がある. 「薬事法施行規則の一部を改正する省令」(平成24年厚生労働省令第118号)では, 無菌調剤室を持たない薬局においても, 他の薬局の無菌室の共同利用により無菌製剤処理を行うことができるようになった. これにより無菌調剤室を持たない薬局の薬剤師も, 無菌調剤室を提供する薬局が定める...
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Published in | 医薬品相互作用研究 Vol. 48; no. 2; pp. 77 - 82 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
医薬品相互作用研究会
30.09.2024
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ISSN | 0385-5015 |
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Summary: | 「緒言」 超高齢化社会を迎えた現在, 在宅医療では中心静脈栄養や医療用麻薬による治療を受ける患者が増えており, 地域の薬局にも無菌調剤への対応が求められている. 患者やその家族が在宅医療を希望した場合に備えて, 在宅を支援する薬局では無菌調剤を応需できる体制を整え, 薬剤師も無菌調剤のスキルを身に着けておく必要がある. 「薬事法施行規則の一部を改正する省令」(平成24年厚生労働省令第118号)では, 無菌調剤室を持たない薬局においても, 他の薬局の無菌室の共同利用により無菌製剤処理を行うことができるようになった. これにより無菌調剤室を持たない薬局の薬剤師も, 無菌調剤室を提供する薬局が定める研修を受けるほか, 無菌製剤処理に関する研修を受けて無菌製剤処理の技術と知識を修得する必要がある. 一方, 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行下において対面で行う集合研修は, いわゆる3密(密閉空間, 密集場所, 密接場面)の条件が揃いやすく, ここ数年はオンライン研修が主流となっていた. |
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ISSN: | 0385-5015 |