ニカルジピンの脳血管への影響

〔目的〕カルシウム拮抗薬ニカルジピンが虚血後遅発性脳血流減少症を防ぐことが報告されている(1). しかしこれまでニカルジピンの脳血管径に及ぼす影響を直接生体顕微鏡を用いて測定した報告がないので調べた. 〔方法〕ぺントバルビタール麻酔ウサギの頭頂にcranial windowを作り直径50-100μmの脳動静脈を観察, 録画した. ニカルジピンを10μg/kg(N10群:n=7), 20μg/kg(N20群:n=7), 40μg/kg(N40群:n=7)をそれぞれ静脈内投与し, 脳血管径, 平均動脈圧をニカルジピン投与前, 2, 5, 10, 15, 20, 30, 45, 60, 90分後に測...

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Published in蘇生 Vol. 17; no. 3; p. 214
Main Authors 宮部雅幸, 高橋伸二, 水谷太郎, 豊岡秀訓
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本蘇生学会 01.09.1998
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ISSN0288-4348

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Summary:〔目的〕カルシウム拮抗薬ニカルジピンが虚血後遅発性脳血流減少症を防ぐことが報告されている(1). しかしこれまでニカルジピンの脳血管径に及ぼす影響を直接生体顕微鏡を用いて測定した報告がないので調べた. 〔方法〕ぺントバルビタール麻酔ウサギの頭頂にcranial windowを作り直径50-100μmの脳動静脈を観察, 録画した. ニカルジピンを10μg/kg(N10群:n=7), 20μg/kg(N20群:n=7), 40μg/kg(N40群:n=7)をそれぞれ静脈内投与し, 脳血管径, 平均動脈圧をニカルジピン投与前, 2, 5, 10, 15, 20, 30, 45, 60, 90分後に測定した.
ISSN:0288-4348