医療従事者を対象とした統計解析ハンズオンプログラムのアウトカム評価

「緒言」現在の医学・薬学教育では, 医療統計学において教育モデル・コアカリキュラム(Model Core Curriculum: 以下, MCC)が策定されており, 適宜改訂が行われている. 医学教育MCC(平成29年3月改訂)では初版と比較し「交絡調整」等の医学研究に必要な内容が加わり改善が図られたことが挙げられる. また, 薬学教育MCC(平成25年12月)では医学教育MCCに記載されていない生存時間解析法が含まれており, さらに「臨床研究デザインと解析」の項では, より実践的な内容が含まれている. MCCは文部科学省が策定している一方で, 統計関連学会連合理事会・統計教育推進委員会と統計...

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Published in医薬品相互作用研究 Vol. 47; no. 1; pp. 25 - 31
Main Authors 和地徹, 田口伸, 柳田真樹子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 医薬品相互作用研究会 01.03.2023
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ISSN0385-5015

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Summary:「緒言」現在の医学・薬学教育では, 医療統計学において教育モデル・コアカリキュラム(Model Core Curriculum: 以下, MCC)が策定されており, 適宜改訂が行われている. 医学教育MCC(平成29年3月改訂)では初版と比較し「交絡調整」等の医学研究に必要な内容が加わり改善が図られたことが挙げられる. また, 薬学教育MCC(平成25年12月)では医学教育MCCに記載されていない生存時間解析法が含まれており, さらに「臨床研究デザインと解析」の項では, より実践的な内容が含まれている. MCCは文部科学省が策定している一方で, 統計関連学会連合理事会・統計教育推進委員会と統計教育大学間連携ネットワーク質保証委員会は, 医歯薬学分野(看護学を含む)における統計教育の到達目標に必要な能力として, 統計ソフトウェアの利用や出力結果を解釈する能力も求めており, この内容は現在の医学・薬学教育のMCCよりも実用的な内容となっている.
ISSN:0385-5015