CARTO(R)システムにおける流出路起源心室期外収縮の電位波高値を用いた大動脈・肺動脈弁上 / 弁下判別閾値の検討

【目的】流出路起源心室期外収縮(OTVPC)の電位波高を用い, CARTO(R)システムのVoltage Mapにおける大動脈および肺動脈弁上/弁下判別閾値を検討した. 【方法】冠尖造影または肺動脈造影を実施した症例で, 左室流出路(LVOT)および右室流出路(RVOT)から従来カテーテルで取得したOTVPCの電位波高値[mV]を用いて, 受信者動作特性曲線解析(ROC), Diagnostic Performance Plot(DP)を用いて判別閾値を算出した. 【結果】LVOTの双極電位(Bi)ではBest cut-off値(BC)が0.76[mV], Area Under the ROC...

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Published in心電図 Vol. 44; no. 4; pp. 241 - 251
Main Authors 高野真史, 倉持龍彦, 細川正浩, 蜂谷仁
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本不整脈心電学会 20.12.2024
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ISSN0285-1660

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Summary:【目的】流出路起源心室期外収縮(OTVPC)の電位波高を用い, CARTO(R)システムのVoltage Mapにおける大動脈および肺動脈弁上/弁下判別閾値を検討した. 【方法】冠尖造影または肺動脈造影を実施した症例で, 左室流出路(LVOT)および右室流出路(RVOT)から従来カテーテルで取得したOTVPCの電位波高値[mV]を用いて, 受信者動作特性曲線解析(ROC), Diagnostic Performance Plot(DP)を用いて判別閾値を算出した. 【結果】LVOTの双極電位(Bi)ではBest cut-off値(BC)が0.76[mV], Area Under the ROC-Curve(AUC)は0.92, RVOTのBiではBCが0.59[mV], AUCは0.95であった. また, DPより95%的中率とした場合のLVOT Biの弁上判別閾値は≦0.48[mV], 弁下判別閾値は≧2.56[mV], RVOT Biの弁上判別閾値は≦0.4[mV], 弁下判別閾値は≧0.34[mV]であった. 【結論】OTVPCの電位波高値を用いた大動脈, 肺動脈弁上/弁下の判別能はBiで優れ, それぞれの判別閾値を特定した.
ISSN:0285-1660