B型肝炎ワクチン接種後における抗体獲得の追跡調査 (II)

「はじめに」 B型肝炎ウイルス(HBV)は, Blumberg (1965)らによるヒト血清中に未知のリポタンパク質(Au抗原)が報告された. HBV感染が予測される人為的事故に対する免疫グロブリン(HBIG)やB型肝炎ウイルスワクチン(HBワクチン)の投与と接種を含めた感染予防法よりないが, 基本的対処方法による予防手段と個々の体調らのコントロールが必要である. HBワクチンには, 第1世代ワクチン(血漿由来)と第2世代(酵母菌由来)が実施されている. 新ワクチンとして利用できる報告には5,6)が検討されている. HBワクチン接種におけるHBs抗体価の長期観察とワクチン追加接種時の検討, H...

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Published in神奈川歯学 Vol. 25; no. 1; pp. 109 - 114
Main Authors 木村友七, 岩宮万里子, 吉田直美, 岩本朗子, 笹田睦美, 伊東利, 菊池信弥, 木本椿作
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 神奈川歯科大学学会 30.06.1990
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ISSN0454-8302

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Summary:「はじめに」 B型肝炎ウイルス(HBV)は, Blumberg (1965)らによるヒト血清中に未知のリポタンパク質(Au抗原)が報告された. HBV感染が予測される人為的事故に対する免疫グロブリン(HBIG)やB型肝炎ウイルスワクチン(HBワクチン)の投与と接種を含めた感染予防法よりないが, 基本的対処方法による予防手段と個々の体調らのコントロールが必要である. HBワクチンには, 第1世代ワクチン(血漿由来)と第2世代(酵母菌由来)が実施されている. 新ワクチンとして利用できる報告には5,6)が検討されている. HBワクチン接種におけるHBs抗体価の長期観察とワクチン追加接種時の検討, HBワクチンと免疫グログリン同時投与によるHBs抗体産生の誘導と非応答者(non-responder, 以下NR)への応用, 北研製および化血研製HBワクチンの接種における現況らの接種報告は多数なされているがほかの報告は割愛した.
ISSN:0454-8302