IABO (intra-aortic balloon occlusion) 補助下で内視鏡的止血を行った出血性胃潰瘍の1例
「はじめに」今回著者らはIABO併用下で内視鏡的止血術にて止血し得た出血性胃潰瘍の1例を経験したので報告する. 症例: 62歳男性 現病歴: 起床後に突然の冷汗, 四肢冷感, 脱力感が出現したため, かかりつけのクリニックを受診した. 待合室で意識レベルの低下を認めたため, 前医へ救急搬送となった. 前医の血液検査でHb 4.9mg/dLと著明な貧血を認め, 緊急上部消化管内視鏡検査を施行したところ巨大な露出血管を伴う出血性胃潰瘍を認めた. 前医で治療困難であり, 当院へ転院搬送となった. 既往歴: 高血圧, 2型糖尿病 内服薬: アムロジピンベシル酸塩, カンデサルタンシレキセチル, ヒドロ...
Saved in:
Published in | Progress of Digestive Endoscopy(2001年から) Vol. 97; no. 1; pp. 66 - 68 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本消化器内視鏡学会関東支部会
22.12.2020
|
Online Access | Get full text |
ISSN | 1348-9844 |
Cover
Summary: | 「はじめに」今回著者らはIABO併用下で内視鏡的止血術にて止血し得た出血性胃潰瘍の1例を経験したので報告する. 症例: 62歳男性 現病歴: 起床後に突然の冷汗, 四肢冷感, 脱力感が出現したため, かかりつけのクリニックを受診した. 待合室で意識レベルの低下を認めたため, 前医へ救急搬送となった. 前医の血液検査でHb 4.9mg/dLと著明な貧血を認め, 緊急上部消化管内視鏡検査を施行したところ巨大な露出血管を伴う出血性胃潰瘍を認めた. 前医で治療困難であり, 当院へ転院搬送となった. 既往歴: 高血圧, 2型糖尿病 内服薬: アムロジピンベシル酸塩, カンデサルタンシレキセチル, ヒドロクロロチアジド, リナグリプチン, イプラグリフロジン 生活歴: 喫煙: 15本/日×40年間 飲酒: ビール500ml・焼酎3杯/日 |
---|---|
ISSN: | 1348-9844 |