ケトプロフェン貼付剤の先発医薬品及び後発医薬品の臨床における同等性の検討
「序論」我が国では, 医療費抑制の観点から, 政府による後発医薬品の使用促進政策がとられて久しい. 厚生労働省の医療費の動向によれば, 調剤薬局における後発医薬品割合(数量ベース)は81.4%に達している. 内服薬に限らず, テープ剤, パップ剤等の局所皮膚適用剤にも, 後発医薬品が承認, 市販されており, 前述の調剤薬局における外皮用薬の後発医薬品割合(数量ベース)も56.4%に達している. 局所皮膚適用剤のうち, 消炎鎮痛剤であるケトプロフェンテープ剤は, 鎮痛, 鎮痒, 収斂, 消炎剤の中でも最も診療報酬請求回数が高い貼付剤である. 先発医薬品のほか, 多くの後発医薬品が臨床使用されてい...
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Published in | 医薬品相互作用研究 Vol. 47; no. 1; pp. 19 - 24 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
医薬品相互作用研究会
01.03.2023
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ISSN | 0385-5015 |
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Summary: | 「序論」我が国では, 医療費抑制の観点から, 政府による後発医薬品の使用促進政策がとられて久しい. 厚生労働省の医療費の動向によれば, 調剤薬局における後発医薬品割合(数量ベース)は81.4%に達している. 内服薬に限らず, テープ剤, パップ剤等の局所皮膚適用剤にも, 後発医薬品が承認, 市販されており, 前述の調剤薬局における外皮用薬の後発医薬品割合(数量ベース)も56.4%に達している. 局所皮膚適用剤のうち, 消炎鎮痛剤であるケトプロフェンテープ剤は, 鎮痛, 鎮痒, 収斂, 消炎剤の中でも最も診療報酬請求回数が高い貼付剤である. 先発医薬品のほか, 多くの後発医薬品が臨床使用されている. 局所皮膚適用製剤の生物学的同等性試験は, "局所皮膚適用製剤の後発医薬品のための生物学的同等性試験ガイドライン" に基づいて検証することとなっているが, 現在臨床で使用されている製剤のうち, 本ガイドライン作成以前に承認された製剤は, 生物学的同等性試験の対象となっていない. |
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ISSN: | 0385-5015 |