外来超音波内視鏡検査にペンタゾシンは必要か?
「要旨」 : 【背景】超音波内視鏡検査は太径の内視鏡を使用するため, 鎮静薬の使用は必須であるが, 鎮痛薬を使用すべきか否かについては十分検討されていない. 【目的】外来超音波内視鏡検査における鎮痛薬の必要性を明らかにすることを目的とした. 【方法】ミダゾラムのみを使用した患者をミタゾラム単独群, ミダゾラムとペンタゾシンを使用した患者をペンタゾシン併用群とした. 評価項目は, アンケート調査による患者満足度, リカバリールーム滞在時間とした. 【結果】アンケート調査では鎮静薬の効き具合に関する質問に対して満足と回答した患者は, ミダゾラム単独群95.8%, ペンタゾシン併用群87.8%とミダ...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy(2001年から) Vol. 105; no. 1; pp. 28 - 34 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本消化器内視鏡学会関東支部会
13.12.2024
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ISSN | 1348-9844 |
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Summary: | 「要旨」 : 【背景】超音波内視鏡検査は太径の内視鏡を使用するため, 鎮静薬の使用は必須であるが, 鎮痛薬を使用すべきか否かについては十分検討されていない. 【目的】外来超音波内視鏡検査における鎮痛薬の必要性を明らかにすることを目的とした. 【方法】ミダゾラムのみを使用した患者をミタゾラム単独群, ミダゾラムとペンタゾシンを使用した患者をペンタゾシン併用群とした. 評価項目は, アンケート調査による患者満足度, リカバリールーム滞在時間とした. 【結果】アンケート調査では鎮静薬の効き具合に関する質問に対して満足と回答した患者は, ミダゾラム単独群95.8%, ペンタゾシン併用群87.8%とミダゾラム単独群が多い傾向にあった (P=0.066). リカバリールームを60分で退室許可となった患者は, ミダゾラム単独群22.2%, ペンタゾシン併用群9.7%とミダゾラム単独群が有意に多かった (P=0.013). 【結論】外来超音波内視鏡検査にはペンタゾシンを用いない方がよいかもしれない. |
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ISSN: | 1348-9844 |