肩腱板修復術後のCPMを併用した後療法
「はじめに」肩腱板修復術後, 以前はゼロポジションギブス固定後, 術後4週から可動域訓練を施行していたが, 亜脱臼, 腕神経叢麻痺, 拘縮例を経験した. そこで, 外転装具固定, 術後2週からの可動域訓練に変更したが, やはり可動域制限をきたす症例があった. そこで術翌日より早期他動運動3)を開始し, 4週後より介助自動運動, 6週後より自動運動, 3ケ月後より抵抗運動へと変更した1). 現在行っている腱板修復術後のCPMを併用した後療法の実際と成績を報告する. 対象と方法 1988年以降に行った腱板断裂手術例は102例であった(表1). このうち, 筋腱移行法・パッチ法・鏡視下デブリードマン...
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 48; no. 1; pp. 148 - 150 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
25.03.1999
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ISSN | 0037-1033 |
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Summary: | 「はじめに」肩腱板修復術後, 以前はゼロポジションギブス固定後, 術後4週から可動域訓練を施行していたが, 亜脱臼, 腕神経叢麻痺, 拘縮例を経験した. そこで, 外転装具固定, 術後2週からの可動域訓練に変更したが, やはり可動域制限をきたす症例があった. そこで術翌日より早期他動運動3)を開始し, 4週後より介助自動運動, 6週後より自動運動, 3ケ月後より抵抗運動へと変更した1). 現在行っている腱板修復術後のCPMを併用した後療法の実際と成績を報告する. 対象と方法 1988年以降に行った腱板断裂手術例は102例であった(表1). このうち, 筋腱移行法・パッチ法・鏡視下デブリードマン例を除き前述の後療法を行った症例を対象とした. 35例35肩(男性23肩, 女性12肩)であり, 平均年齢は56.3(26~69)歳であった. 右26肩, 小から大断裂28肩であり, 全例McLaughlin法を行ない, うち10肩は関節鏡補助修復術を行った. 平均経過期間は36(6~60)ケ月であった(表2). リハプログラムは, 術前にリラクセーション訓練, CPM訓練, ROM訓練を行う. |
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ISSN: | 0037-1033 |