全日本男子バレーボールチームへの帯同経験 -メディカルトレーナーとして

【はじめに】昨年7月9日から7月16日に, メディカルトレーナーとして第2回アジアチャレンジカップへ参加したので, その活動内容を報告する. 【大会の概要】1999年に日韓対抗として始まり, 現在中国, 台湾を加えアジアで切磋琢磨し, 世界レベルを目指すという趣旨で行われている. 【チームプロフィール】団長 監督各1名, コーチ トレーナー各2名, アナリスト マネージャー各1名, 選手12名の計20名. 選手は年齢18-30歳(平均24歳), 平均身長193cm, 平均体重80.7kgであった, 【トレーナー活動報告】鍼灸師, 理学療法士の2名で, 主に食事指導, テーピング, トレーニング...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 52; no. 4; p. 943
Main Authors 平川信洋, 可徳三博, 鶴田敏幸, 寺崎拓也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 25.09.2003
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ISSN0037-1033

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Summary:【はじめに】昨年7月9日から7月16日に, メディカルトレーナーとして第2回アジアチャレンジカップへ参加したので, その活動内容を報告する. 【大会の概要】1999年に日韓対抗として始まり, 現在中国, 台湾を加えアジアで切磋琢磨し, 世界レベルを目指すという趣旨で行われている. 【チームプロフィール】団長 監督各1名, コーチ トレーナー各2名, アナリスト マネージャー各1名, 選手12名の計20名. 選手は年齢18-30歳(平均24歳), 平均身長193cm, 平均体重80.7kgであった, 【トレーナー活動報告】鍼灸師, 理学療法士の2名で, 主に食事指導, テーピング, トレーニング指導, 試合後のケアなどを実施した. 対象は14名, 延べ治療件数は50件であり, 全選手がトレーナーズルームを訪れた. 帯同期間中, 重篤な急性外傷発生はなく競技への支障はなかった. 治療部位は, 腰部が最も多く7名に認め, 次いで肩関節6名6肩. 更に膝関節が3名3膝, 足部が2名3足にみられた. 【考察及びまとめ】岩崎はバレーボール選手の障害特性は, スパイク ジャンプ過多による肩 膝の痛みや体幹のハイパーエクステンションによる腰痛など慢性外傷が多いと述べ, また村田らも腰痛, ジャンパー膝, 足関節捻挫が代表的障害と述べている. 今回も同様な傾向がみられこれら慢性外傷に対するリコンディショニング技術と知識が, トレーナーの重要な役割の1つと考えられた.
ISSN:0037-1033