モルモットにおけるカプサイシン誘発咳嗽に対する抗アレルギー剤の効果

目的:モルモットにおけるカプサイシン誘発咳嗽に対する塩酸アゼラスチン, テルフェナジンの有用性を検討した. 方法:体重500g前後のモルモット10匹に対してカプサイシン10-9Mから10-4Mの11段階の濃度系を吸入させ咳嗽を誘発し, 塩酸アゼラスチン0.2mg/kg, 1mg/kg, テルフェナジン1mg/kg, 10mg/kgを投与した際の咳の回数を測定した. 結果:アゼラスチン投与後, 咳回数は容量依存性に減少し, テルフェナジン投与によっても1mg/kg, 10mg/kgにて咳の減少が見られた. 結語:カプサイシン誘発咳嗽における塩酸アゼラスチン, テルフェナジンの有用性が示唆された....

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Published in気管支学 Vol. 18; no. 7; pp. 724 - 725
Main Authors 伊藤伸朗, 塩谷隆信, 鹿島正行, 佐野正明, 進藤勉, 渡部葉子, 加賀谷学, 黒川博一, 佐々木昌博, 三浦一樹, 三浦傅
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本気管支学会 25.11.1996
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ISSN0287-2137

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Summary:目的:モルモットにおけるカプサイシン誘発咳嗽に対する塩酸アゼラスチン, テルフェナジンの有用性を検討した. 方法:体重500g前後のモルモット10匹に対してカプサイシン10-9Mから10-4Mの11段階の濃度系を吸入させ咳嗽を誘発し, 塩酸アゼラスチン0.2mg/kg, 1mg/kg, テルフェナジン1mg/kg, 10mg/kgを投与した際の咳の回数を測定した. 結果:アゼラスチン投与後, 咳回数は容量依存性に減少し, テルフェナジン投与によっても1mg/kg, 10mg/kgにて咳の減少が見られた. 結語:カプサイシン誘発咳嗽における塩酸アゼラスチン, テルフェナジンの有用性が示唆された.
ISSN:0287-2137