国際幹細胞学会 (ISSCR) 2021年版ガイドラインにおける実験室で行うヒト幹細胞, 胚関連研究の取扱い - 日本の関連指針との比較検討

「1. はじめに」2021年5月に国際幹細胞学会 (International Society for Stem Cell Research ; ISSCR) が幹細胞研究, 臨床応用に関するガイドラインの最新版を公表した (ISSCR 2021a) . ISSCRは, 2006年に「胚性幹細胞」, 2008年に「幹細胞研究の成果の臨床応用」についてガイドラインを発表し, 2016年にこれらを統合し, この間に顕在化した問題や新興の研究手法への対応に関する規定を加えた (井上 2017. 2016年版ガイドラインについては, この論文を参照されたい) . 今回のガイドラインは, 2016年のガ...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inCBEL Report Vol. 4; no. 2; pp. 13 - 33
Main Authors 由井秀樹, 武藤香織, 八代嘉美, 渡部沙織, 木矢幸孝, 神里彩子, 井上悠輔, 山縣然太朗
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 東京大学生命倫理連携研究機構 31.03.2022
Online AccessGet full text
ISSN2433-8443

Cover

More Information
Summary:「1. はじめに」2021年5月に国際幹細胞学会 (International Society for Stem Cell Research ; ISSCR) が幹細胞研究, 臨床応用に関するガイドラインの最新版を公表した (ISSCR 2021a) . ISSCRは, 2006年に「胚性幹細胞」, 2008年に「幹細胞研究の成果の臨床応用」についてガイドラインを発表し, 2016年にこれらを統合し, この間に顕在化した問題や新興の研究手法への対応に関する規定を加えた (井上 2017. 2016年版ガイドラインについては, この論文を参照されたい) . 今回のガイドラインは, 2016年のガイドラインの改定版であり, この間の研究の進捗を踏まえ, ヒト胚, 幹細胞由来の胚モデル, キメラ, オルガノイド, ゲノム編集に関する規定が新たに盛り込まれた (ISSCR 2021b) .
ISSN:2433-8443