狭心症患者におけるタバコ-ニトロール心筋シンチグラフィーの有用性について

「要旨」30名の狭心症患者を対象にタバコ-ニトロール心筋シンチグラフィーを施行した. 安静狭心症において労作狭心症に比べて有意に高率に本法の陽性所見をえた. また冠動脈造影を施行しえた20名について検討すると冠動脈造影所見の乏しい安静狭心症で陽性であった. 今後症例の集積による検討が必要であるが, タバコ-ニトロール心筋シンチグラフィーは冠動脈攣縮ないし収縮の関与する安静狭心症の非観血的補助診断法, さらには早期診断法としての有用性を示唆した....

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Published in医療 Vol. 43; no. 2; pp. 187 - 192
Main Authors 五十嵐丈記, 堀本和志, 舟山直樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 国立医療学会 01.02.1989
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ISSN0021-1699

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Summary:「要旨」30名の狭心症患者を対象にタバコ-ニトロール心筋シンチグラフィーを施行した. 安静狭心症において労作狭心症に比べて有意に高率に本法の陽性所見をえた. また冠動脈造影を施行しえた20名について検討すると冠動脈造影所見の乏しい安静狭心症で陽性であった. 今後症例の集積による検討が必要であるが, タバコ-ニトロール心筋シンチグラフィーは冠動脈攣縮ないし収縮の関与する安静狭心症の非観血的補助診断法, さらには早期診断法としての有用性を示唆した.
ISSN:0021-1699