Mid substanceにおける前十字靭帯AM, PL bundleの周囲径の関係

「目的」二重束前十字靭帯(以下ACL)再建において, 至適張力に関する研究は多いが, 至適断面積に関する研究は少ない. そこで今回我々はmid substanceにおける前内側繊維束(以下AMB)と後外側繊維側(以下PLB)の各断面積の関係を調べた. 「方法」解剖実習体27体27膝を用いた. 90度屈曲位にてAMBとPLBを愛護的に分離. 両線維の中央部に糸(Ethibond二号)をかけ, 一定の張力下で各繊維束の周囲径を測定した. 「結果」AMB周囲径15±2mm PLB周囲径11±2mm, AMB/PLB=1.36だった. 「考察」2004年望月らはAMB, PLBの大腿骨付着部での周囲径...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in整形外科と災害外科 Vol. 56; no. 4; p. 679
Main Authors 加藤田倫宏, 副島崇, 山木宏一, 井上貴司, 田渕幸祐, 村上秀孝, 金澤知之進, 野口幸志, 永田見生
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 25.09.2007
Online AccessGet full text
ISSN0037-1033

Cover

More Information
Summary:「目的」二重束前十字靭帯(以下ACL)再建において, 至適張力に関する研究は多いが, 至適断面積に関する研究は少ない. そこで今回我々はmid substanceにおける前内側繊維束(以下AMB)と後外側繊維側(以下PLB)の各断面積の関係を調べた. 「方法」解剖実習体27体27膝を用いた. 90度屈曲位にてAMBとPLBを愛護的に分離. 両線維の中央部に糸(Ethibond二号)をかけ, 一定の張力下で各繊維束の周囲径を測定した. 「結果」AMB周囲径15±2mm PLB周囲径11±2mm, AMB/PLB=1.36だった. 「考察」2004年望月らはAMB, PLBの大腿骨付着部での周囲径の関係をAMB/PLB=1.66と報告している. 三次元的な二重束ACL再建を考えると現在行われているグラフト径と初期固定張力の関係については, 更なる検証が必要であると考えられた.
ISSN:0037-1033