内視鏡視下腰椎椎間板ヘルニア摘出術(MED法)の初期症例の検討

【はじめに】同一術者が行ったMED法の初期20症例とLove変法とを比較検討したので報告する. 【対象および方法】MED法は, 男性12例, 女性8例, 平均年齢33歳, 高位はL4/5が9例, L5/S1が11例であった. 手術時間平均85.1分, 出血量44.2gであった. 過去20例のLove変法は, 男性13例, 女性7例で, 平均年齢37歳, 高位はL4/5が9例, L5/S1が11例であった. 検討項目は手術時間, 術中出血量, 歩行開始日, 術後鎮痛剤使用回数とした. また, 術前と最終調査時の状態についてVisual Analog Scale(VAS)とRoland-Morri...

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Published in日本腰痛学会雑誌 Vol. 11; no. 1; pp. 210 - 211
Main Authors 佐藤公昭, 永田見生, 朴珍守, 神保幸太郎, 横須賀公章
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本腰痛学会 30.09.2005
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ISSN1345-9074

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Summary:【はじめに】同一術者が行ったMED法の初期20症例とLove変法とを比較検討したので報告する. 【対象および方法】MED法は, 男性12例, 女性8例, 平均年齢33歳, 高位はL4/5が9例, L5/S1が11例であった. 手術時間平均85.1分, 出血量44.2gであった. 過去20例のLove変法は, 男性13例, 女性7例で, 平均年齢37歳, 高位はL4/5が9例, L5/S1が11例であった. 検討項目は手術時間, 術中出血量, 歩行開始日, 術後鎮痛剤使用回数とした. また, 術前と最終調査時の状態についてVisual Analog Scale(VAS)とRoland-Morris Disability Questionnaire(RDQ)を用いたアンケート調査を行った. 【結果】手術時間, 術中出血量に差はなかったが, MED法では鎮痛剤使用回数が少なく, 早期から歩行開始が可能であった. また腰痛, 下肢痛, 下肢のしびれのVASとRDQの値は同等に改善していた. 【結語】MED法の初期症例でも術後の疼痛は軽く, 早期歩行が可能であり, 術後成績に差はなかった.
ISSN:1345-9074