口腔ケアと老年症候群
口腔関係の大脳半球の知覚野および運動野は約40%を占め, 最大の領域となっている. ヒトも含めた動物は口腔が最も大切と考えられている一つの証でもあろう. 口腔を刺激することによって, 食欲は増し, 嚥下中枢は活性化し, 咳反射も正常となり, 誤嚥を予防できるため, 肺炎予防につながる. 認知機能の低下もある程度予防できる. 転倒予防にもなる. 実際, 口腔衛生が悪い人は良い人より早く死亡する. 必要最小限の介護で最大の効果を出すには口腔ケアが最適であろう....
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Published in | 口腔衛生学会雑誌 Vol. 57; no. 3; p. 224 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本口腔衛生学会
30.07.2007
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ISSN | 0023-2831 |
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Summary: | 口腔関係の大脳半球の知覚野および運動野は約40%を占め, 最大の領域となっている. ヒトも含めた動物は口腔が最も大切と考えられている一つの証でもあろう. 口腔を刺激することによって, 食欲は増し, 嚥下中枢は活性化し, 咳反射も正常となり, 誤嚥を予防できるため, 肺炎予防につながる. 認知機能の低下もある程度予防できる. 転倒予防にもなる. 実際, 口腔衛生が悪い人は良い人より早く死亡する. 必要最小限の介護で最大の効果を出すには口腔ケアが最適であろう. |
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ISSN: | 0023-2831 |