石川センターにおける放射線照射血の協力状況について

目的:当センターでは昨年4月より輸血用血液への放射線照射の協力を開始した. 本年4月12日厚生省が輸血後GVHDに関して「緊急安全性情報No. 1」を全国の医療機関に緊急ファクスして以来, 照射血の供給は急激に増加した. その状況を報告する. 対象:本年7月までに契約した医療機関19施設中, 実際に協力した14施設について診療科別, 患者人数別, 製剤別供給状況等を調べた. 結果:平成7年度の協力施設は3, 協力患者延べ人数は心臓外科7・一般外科3・内科1の計11人, 供給製剤単位数はWB42・RC-MAP54の計96であった. しかし, 1996年4~7月の協力施設は14, 協力患者延べ人数...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 42; no. 6; p. 309
Main Authors 出浦由理, 喜多忠志, 宮本芳弘, 北村弥生, 平場裕子, 浅井章宏, 金光公浩, 大川力
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.12.1996
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ISSN0546-1448

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Summary:目的:当センターでは昨年4月より輸血用血液への放射線照射の協力を開始した. 本年4月12日厚生省が輸血後GVHDに関して「緊急安全性情報No. 1」を全国の医療機関に緊急ファクスして以来, 照射血の供給は急激に増加した. その状況を報告する. 対象:本年7月までに契約した医療機関19施設中, 実際に協力した14施設について診療科別, 患者人数別, 製剤別供給状況等を調べた. 結果:平成7年度の協力施設は3, 協力患者延べ人数は心臓外科7・一般外科3・内科1の計11人, 供給製剤単位数はWB42・RC-MAP54の計96であった. しかし, 1996年4~7月の協力施設は14, 協力患者延べ人数は心臓外科15・脳神経外科10・一般外科56・内科46・泌尿器科10・呼吸器科17・その他12の計166人, 供給製剤単位数はWB54・RC-MAP458・LPRC32・PC270の計814となった. 協力対象外の3大施設を除く施設に占める照射血の製剤別構成比(単位換算)は, WBが15.8%, RC-MAPが34.6%, LPRCが14.0%, PCが47.8%(96. 07現在)であった. また延べ照射回数は, 17回(H7年度)から115回(H8年度7月まで)と急増し, 当センターでは照射業務が他の製剤業務を圧迫してきている.
ISSN:0546-1448