当院における貯血式自己血輸血の現状

目的:当院では98年5月より輸血部管理による自己血貯血を行うようになった. その後の貯血式自己血輸血の現状と問題点を検討したので報告する. 対象及び方法:1998年4月より1999年9月まで当院にて自己血輸血を行った症例を対象とした. 貯血は採血後Hb予測値が10g/dlを大きく下回らない範囲で1回200mlあるいは400ml採血し, 採血量相当の生食水点滴を行うことと鉄剤投与を原則とした. 保存方法は液状保存と凍結保存とし, 前者はCPD液保存(3週間保存)あるいはMAP液保存(保存期間6週間)を併用した. 凍結保存は輸血部でMAPバッグで採血後, 赤十字血液センターにその後の保存などを依頼...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 46; no. 3; pp. 340 - 341
Main Authors 松尾辰樹, 瀬崎昌代, 高橋由美子, 深堀由紀子, 中嶋茂宏, 上平憲
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.06.2000
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ISSN0546-1448

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Summary:目的:当院では98年5月より輸血部管理による自己血貯血を行うようになった. その後の貯血式自己血輸血の現状と問題点を検討したので報告する. 対象及び方法:1998年4月より1999年9月まで当院にて自己血輸血を行った症例を対象とした. 貯血は採血後Hb予測値が10g/dlを大きく下回らない範囲で1回200mlあるいは400ml採血し, 採血量相当の生食水点滴を行うことと鉄剤投与を原則とした. 保存方法は液状保存と凍結保存とし, 前者はCPD液保存(3週間保存)あるいはMAP液保存(保存期間6週間)を併用した. 凍結保存は輸血部でMAPバッグで採血後, 赤十字血液センターにその後の保存などを依頼した. また, 輸血部利用マニュアルを作製し, 自己血貯血に関する情報の周知をはかった.
ISSN:0546-1448