破折片の接着を行った外傷幼若永久中切歯の予後観察

近年, 外傷における歯冠破折歯の処置としてエッチング(E. E. )・ボンディング(E. B. )を用いてコンポジットレジン(CR)による修復が主流となっているが, 破折片を持参する場合も多くあり, 破折片をレジン等で再接着する方法が種々報告されている. しかしながら, 再接着の方法はいまだ確立されておらず, その長期的な予後についても不明である. 今回, 我々は徳島大学歯学部附属病院小児歯科外来において経験した外傷例のうち, 持参した破折片を独自の方法で再接着した上顎永久中切歯9例について, 外傷の受傷状況, 受診時の状態, 歯髄処置法, および予後について観察し, 破折片再接着法の有効性に...

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Published in小児口腔外科 Vol. 4; no. 1; p. 50
Main Authors 有田憲司, 西野瑞穂
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本小児口腔外科学会 01.05.1994
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ISSN0917-5261

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Summary:近年, 外傷における歯冠破折歯の処置としてエッチング(E. E. )・ボンディング(E. B. )を用いてコンポジットレジン(CR)による修復が主流となっているが, 破折片を持参する場合も多くあり, 破折片をレジン等で再接着する方法が種々報告されている. しかしながら, 再接着の方法はいまだ確立されておらず, その長期的な予後についても不明である. 今回, 我々は徳島大学歯学部附属病院小児歯科外来において経験した外傷例のうち, 持参した破折片を独自の方法で再接着した上顎永久中切歯9例について, 外傷の受傷状況, 受診時の状態, 歯髄処置法, および予後について観察し, 破折片再接着法の有効性について検討した.
ISSN:0917-5261