気管支鏡的イソジン液洗浄により感染コントロールを得た気管支結石症の1例

症例は58歳, 女性. 近医にて胸部X線上, 右中葉肺炎を認め, 当科紹介入院となった. 胸部X線所見より気管支結石症を疑い, 気管支鏡検査施行した. 結石は可視できず, B^4 , B^5 は分岐前で白色調を混じる肉芽性隆起病変により閉塞していた. 右中葉洗浄にて膿汁流出が見られ, 膿瘍形成を生じていた. 全身的な抗菌薬投与に加え, イソジン生食の気管支内注入洗浄を繰り返し, 感染コントロール後に右中葉切除を行い結石が確認された....

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Published in気管支学 Vol. 22; no. 6; p. 481
Main Authors 新海正晴, 小林英夫, 小原一葉, 斉藤渉, 車川寿一, 元吉和夫, 小原聖勇, 尾関雄一, 加藤圭, 相田真介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本気管支学会 25.09.2000
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ISSN0287-2137

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Summary:症例は58歳, 女性. 近医にて胸部X線上, 右中葉肺炎を認め, 当科紹介入院となった. 胸部X線所見より気管支結石症を疑い, 気管支鏡検査施行した. 結石は可視できず, B^4 , B^5 は分岐前で白色調を混じる肉芽性隆起病変により閉塞していた. 右中葉洗浄にて膿汁流出が見られ, 膿瘍形成を生じていた. 全身的な抗菌薬投与に加え, イソジン生食の気管支内注入洗浄を繰り返し, 感染コントロール後に右中葉切除を行い結石が確認された.
ISSN:0287-2137