病院内放射性医薬品取扱いの実態調査

「はじめに」 前報1)では予備的調査として, 現在市販され医療に供されている放射性医薬品等と核医学への利用状況について報告したが, 今回は病院薬局における放射性医薬品等の取扱いの実態と意識について調査を行ったので報告する. 調査目的 放射性医薬品(in vivo 用)の品質, 有効性, 安全性の確保と取扱いの向上対策を検討するための基礎資料を得ることを目的とした. 調査客体:全国の医療施設で薬剤師が8名以上勤務する病院薬局からランダムに305施設を選び, 当該施設の放射性医薬品等の取扱い等についてアンケートによる調査を行った. 調査月は1994年9月である. 調査結果並びに考察 有効回答数は2...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in病院薬学 Vol. 21; no. 2; pp. 171 - 177
Main Authors 丹野慶紀, 堀内龍也, 鍋島俊隆, 渡邊勝宏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本病院薬学会 01.04.1995
Online AccessGet full text
ISSN0389-9098

Cover

More Information
Summary:「はじめに」 前報1)では予備的調査として, 現在市販され医療に供されている放射性医薬品等と核医学への利用状況について報告したが, 今回は病院薬局における放射性医薬品等の取扱いの実態と意識について調査を行ったので報告する. 調査目的 放射性医薬品(in vivo 用)の品質, 有効性, 安全性の確保と取扱いの向上対策を検討するための基礎資料を得ることを目的とした. 調査客体:全国の医療施設で薬剤師が8名以上勤務する病院薬局からランダムに305施設を選び, 当該施設の放射性医薬品等の取扱い等についてアンケートによる調査を行った. 調査月は1994年9月である. 調査結果並びに考察 有効回答数は236施設で有効回答率は77%であった. 1. 医療施設としての放射性医薬品の取扱い状況 図1に示すとおり, 有効回答施設のうち, 病院として放射性医薬品を取り扱っている施設が215件(91%), いない施設が21件(9%)であった. また, 放射性医薬品の新規採用に関する薬事委員会等の審議機関を有している施設は, 172件(77%)であり, 審議機関を持たない施設が50件(23%)であった.
ISSN:0389-9098