住民参加型の歯科保健活動の成果
K村では, 平成13年度から「6480(むし歯ゼロ)大作戦」を実施している. 具体的には, 住民有志, 教育関係者, 職域代表者, 地域開業歯科医師などで構成される推進委員会により進められている. 初年度は, 現状把握と動機づけを目的とし, 保育園, 地区, 職域において, 術者ブラッシングを主体とした学習会を27回実施し, 523人が参加した. また, 14年度には, フッ化物の局所塗布に対し補助金の支給が開始された. K小学校の14年度(1~5年生)DMFT指数を15年度(2~6年生)DMFT指数と比較したところ, う蝕の発生が抑制されていることが示された. また, 13, 14年度の国民...
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| Published in | 口腔衛生学会雑誌 Vol. 54; no. 5; p. 590 |
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| Main Authors | , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本口腔衛生学会
30.10.2004
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| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0023-2831 |
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| Summary: | K村では, 平成13年度から「6480(むし歯ゼロ)大作戦」を実施している. 具体的には, 住民有志, 教育関係者, 職域代表者, 地域開業歯科医師などで構成される推進委員会により進められている. 初年度は, 現状把握と動機づけを目的とし, 保育園, 地区, 職域において, 術者ブラッシングを主体とした学習会を27回実施し, 523人が参加した. また, 14年度には, フッ化物の局所塗布に対し補助金の支給が開始された. K小学校の14年度(1~5年生)DMFT指数を15年度(2~6年生)DMFT指数と比較したところ, う蝕の発生が抑制されていることが示された. また, 13, 14年度の国民健康保険のレセプトを12年度と比較すると, P病名の件数, 点数が増加し, C病名の件数, 点数が減少していた. 以上のことより, 住民参加型の歯科保健活動を実施することで, 小児のう蝕発生が抑制され, 成人の歯周治療が増加したことが示唆された. |
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| ISSN: | 0023-2831 |