川崎市における身体障害者療護施設を拠点とした在宅リハビリテーション

「れいんぼう川崎」は, 川崎市全域の重度身体障害者を対象とする身体障害者療護施設で, 平成8年4月に開所した. リハビリテーション専門医が常勤する診療所が併設されており, リハチームも完備している. 本来の入所機能に加えて, 在宅リハビリテーションやデイサービスを行う地域支援機能を持っている. 訪問リハビリテーションサービスは, リハ専門医を含むリハ技術職により行われており, 平成9年9月までで, 68件の要請があり, 54例の評価訪問を行った. リハ技術職派遣や機器導入・住宅改造を行っている. 療護施設を拠点に在宅リハを行うことは, 生活施設としての設備の活用や関係行政機関との連携の容易さな...

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Published inリハビリテーション医学 Vol. 35; no. 3; p. 192
Main Authors 平井夏樹, 白野明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本リハビリテーション医学会 18.03.1998
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ISSN0034-351X

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Summary:「れいんぼう川崎」は, 川崎市全域の重度身体障害者を対象とする身体障害者療護施設で, 平成8年4月に開所した. リハビリテーション専門医が常勤する診療所が併設されており, リハチームも完備している. 本来の入所機能に加えて, 在宅リハビリテーションやデイサービスを行う地域支援機能を持っている. 訪問リハビリテーションサービスは, リハ専門医を含むリハ技術職により行われており, 平成9年9月までで, 68件の要請があり, 54例の評価訪問を行った. リハ技術職派遣や機器導入・住宅改造を行っている. 療護施設を拠点に在宅リハを行うことは, 生活施設としての設備の活用や関係行政機関との連携の容易さなどの点で有利であり, 特にリハ専門医を含むリハチームを完備することで, さらにその利点が活かされると考えられる. 今後は, 当施設のリハチームの能力向上を含めて, 川崎市全体のリハ事業拡大を進めていくことが必要と思っている.
ISSN:0034-351X