非糖尿病症例における空腹時血中インスリン濃度とステント再狭窄との関連
Abstract 背景:本邦では非糖尿病症例における空腹時血中インスリン濃度とステント再狭窄の関係は明らかではない. 方法・対象:2001年9月から2004年9月までbare metal stent(BMS)を留置した非糖尿病症例連続134例を対象とした. ステント留置後6カ月のフォローアップの冠動脈造影は全例に施行された. フォローアップの冠動脈造影当日12時間空腹の状態で各代謝のパラメータ(インスリン, 血糖, 総コレステロール, HDLコレステロール, LDLコレステロール, 中性脂肪)を測定した. quantitative coronary angiographical analysi...
        Saved in:
      
    
          | Published in | 心臓 Vol. 40; no. 7; pp. 609 - 613 | 
|---|---|
| Main Authors | , , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            日本心臓財団
    
        15.07.2008
     | 
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 0586-4488 | 
Cover
| Summary: | Abstract 背景:本邦では非糖尿病症例における空腹時血中インスリン濃度とステント再狭窄の関係は明らかではない. 方法・対象:2001年9月から2004年9月までbare metal stent(BMS)を留置した非糖尿病症例連続134例を対象とした. ステント留置後6カ月のフォローアップの冠動脈造影は全例に施行された. フォローアップの冠動脈造影当日12時間空腹の状態で各代謝のパラメータ(インスリン, 血糖, 総コレステロール, HDLコレステロール, LDLコレステロール, 中性脂肪)を測定した. quantitative coronary angiographical analysis(QCA)をステント留置直前, 留置後, および6カ月のフォローアップの冠動脈造影時に施行した. 結果:内服治療内容も含めた患者背景のパラメータの中で空腹時高インスリン血症(10μU/mL以上)のみがフォローアップ時のQCA50%狭窄以上との関連を認めた(OR 0.16, 95%Cl 0.029 to 0.874, p=0.034). 高インスリン血症群では有意にlate loss, loss indexの増加が認められた(1.3±0.2 vs. 0.9±0.1;p=0.04, 0.6±0.1 vs. 0.4±0.0;p=0.02). 総括:非糖尿病症例において空腹時血中インスリン濃度はBMS再狭窄の独立した規定因子であった. | 
|---|---|
| ISSN: | 0586-4488 |