5-Aminolevulinic Acid (5-ALA)を投与した腫瘍内代謝物Protoporphyrin-IX (Pp-IX)の蛍光分析の応用
[背景]:近年, 5-ALAを用いた癌の診断・治療の応用例が報告されている. 腫瘍内で5-ALAより代謝・生成されたPp-IXの集積性を明らかにすることは, 癌の診断・治療に直接関与する重要課題である. 従来のPp-IX集積性の定量法の多くは, 腫瘍組織からのPp-IXの抽出操作による高速液体クロマトグラフィー(HPLC)に連動した蛍光分析であった. しかし, その抽出過程におけるPp-IXの安定性は明らかではなく, 抽出操作時のPp-IXの損失や腫瘍境界外からのサンプリングの危険性等の問題が残る. 今回, 5-ALA投与後の腫瘍組織内Pp-IX集積量を組織化学的に蛍光分光光度計を用い, 定量...
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Published in | 日本レーザー医学会誌 Vol. 22; no. 3; p. 182 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本レーザー医学会
28.09.2001
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ISSN | 0288-6200 |
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Summary: | [背景]:近年, 5-ALAを用いた癌の診断・治療の応用例が報告されている. 腫瘍内で5-ALAより代謝・生成されたPp-IXの集積性を明らかにすることは, 癌の診断・治療に直接関与する重要課題である. 従来のPp-IX集積性の定量法の多くは, 腫瘍組織からのPp-IXの抽出操作による高速液体クロマトグラフィー(HPLC)に連動した蛍光分析であった. しかし, その抽出過程におけるPp-IXの安定性は明らかではなく, 抽出操作時のPp-IXの損失や腫瘍境界外からのサンプリングの危険性等の問題が残る. 今回, 5-ALA投与後の腫瘍組織内Pp-IX集積量を組織化学的に蛍光分光光度計を用い, 定量計測したので報告する. |
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ISSN: | 0288-6200 |