SE-9000のIMIチャンネルによる末梢血幹細胞採取時期の検討
目的:今回我々は, 自動血球計数装置(東亜医用電子)SE-9000のIMI(Immature Information)チャンネルを用いて幼若白血球数を検知しIMI数およびHPC (Hematopoietic Progenitor Cell)数を測定することにより幹細胞の採取時期の決定に有用であるか検討したので報告する. 対象:1998年5月から1998年8月の期間に当院にてPBSCを採取したリンパ腫3例, 白血病1例, 多発性骨髄腫1例, 固形腫瘍2例, のべ39回の検体を対象とした. 方法:化学療法後の幹細胞の動員を自動血球分析装置(東亜医用電子)IMIチャンネルでIMI数とCD34陽性細胞...
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          | Published in | 日本輸血学会雑誌 Vol. 45; no. 1; pp. 43 - 44 | 
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| Main Authors | , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            日本輸血学会
    
        01.02.1999
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| ISSN | 0546-1448 | 
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| Summary: | 目的:今回我々は, 自動血球計数装置(東亜医用電子)SE-9000のIMI(Immature Information)チャンネルを用いて幼若白血球数を検知しIMI数およびHPC (Hematopoietic Progenitor Cell)数を測定することにより幹細胞の採取時期の決定に有用であるか検討したので報告する. 対象:1998年5月から1998年8月の期間に当院にてPBSCを採取したリンパ腫3例, 白血病1例, 多発性骨髄腫1例, 固形腫瘍2例, のべ39回の検体を対象とした. 方法:化学療法後の幹細胞の動員を自動血球分析装置(東亜医用電子)IMIチャンネルでIMI数とCD34陽性細胞が集結するエリアのHPC数を測定した. CD34陽性細胞についてはFACS分析装置(Coulter)を用いて測定した. 結果:末梢血中のCD34陽性細胞数とIMI数との相関はr=0.738, p<0.0001, CD34陽性細胞数とHPC数との相関は, r=0.79&p<0.0001といずれも良好な相関を示した. 考察:IMIチャンネルにおける末梢血中のIMI数は回復早期の幼若白血球数を検知できる. またHPC数は, CD34陽性細胞濃度と相関が良く幹細胞採取時期を決定するのに有用であると考えられた. | 
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| ISSN: | 0546-1448 |