内視鏡的にも改善傾向を認めた悪性リンパ腫の1例

経気管支生検にて免疫組織化学的染色にて非ホジキンリンパ腫(中悪性群, diffuse, small cleaved cell, B cell type)と診断した1例を経験した. 内視鏡的にびまん性粘膜下結節型, 孤立腫瘤型の両者の所見を認めた. 治療は, 右全肺切除の可能性が高いため, 化学療法(CHOP)を選択した. 現在5クール施行中であるが70%の縮小率を認めている. 切除可能な非ホジキンリンパ腫(中悪性群)は化学療法の進歩に伴い手術侵襲性を踏まえて慎重に治療法を検討する必要性があると考えられる....

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Published in気管支学 Vol. 20; no. 4; p. 370
Main Authors 望月太一, 神宮希代子, 竹内悦子, 深沢健至, 村松弘康, 多田浩子, 古田島太, 田辺修, 佐藤哲夫, 河上牧夫, 栗原英明, 鈴木正章
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本気管支学会 25.05.1998
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ISSN0287-2137

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Summary:経気管支生検にて免疫組織化学的染色にて非ホジキンリンパ腫(中悪性群, diffuse, small cleaved cell, B cell type)と診断した1例を経験した. 内視鏡的にびまん性粘膜下結節型, 孤立腫瘤型の両者の所見を認めた. 治療は, 右全肺切除の可能性が高いため, 化学療法(CHOP)を選択した. 現在5クール施行中であるが70%の縮小率を認めている. 切除可能な非ホジキンリンパ腫(中悪性群)は化学療法の進歩に伴い手術侵襲性を踏まえて慎重に治療法を検討する必要性があると考えられる.
ISSN:0287-2137