献血者におけるHCV抗体陽転例の解析

北海道赤十字血液センターでは, 平成9年より北海道管内のHCV抗体(PHA法)陽転献血者例についてHCV RNAの確認検査を行っている. 今回, これまでのHCV抗体陽転例について解析したのでその結果を報告する. 「方法」 PHA法によるHCV抗体陽転例を対象とし, HCV RNAの検査を行った. また, 可能な検体については, RIBA-3, M-EIA(AxSYM), CLIA(PRISM)等を用いたHCV抗体の精査, HCVのgenotype測定および定量を実施した. 「成績」 平成9年4月から平成12年3月までの3年間で, HCV RNA検査の対象となったのは316例, PHA価別では...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 47; no. 2; p. 220
Main Authors 伊原弘美, 酒谷真一, 佐藤進一郎, 加藤俊明, 池田久實
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.04.2001
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ISSN0546-1448

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Summary:北海道赤十字血液センターでは, 平成9年より北海道管内のHCV抗体(PHA法)陽転献血者例についてHCV RNAの確認検査を行っている. 今回, これまでのHCV抗体陽転例について解析したのでその結果を報告する. 「方法」 PHA法によるHCV抗体陽転例を対象とし, HCV RNAの検査を行った. また, 可能な検体については, RIBA-3, M-EIA(AxSYM), CLIA(PRISM)等を用いたHCV抗体の精査, HCVのgenotype測定および定量を実施した. 「成績」 平成9年4月から平成12年3月までの3年間で, HCV RNA検査の対象となったのは316例, PHA価別では32倍が271例(86%), 64~2048倍が29例(9%), 4096倍以上が16例(5%)で, このうちHCV RNAが陽性と確認されたのは, それぞれ0例(0/27), 3例(3/29,10.3%), 14例(14/16,87.5%)であった.
ISSN:0546-1448